大切なものは目に見えない

関東では9月30日の深夜から10月1日未明にかけて、強い台風が最接近。この日本を縦断した台風は、各地でさまざまな被害をもたらしています。おかげさまで私たちの周辺では、今回の台風の影響はさほどなかったのですが。今朝のニュースを見ると静岡県では、今日もまだ停電が続いているとのことです。

思いおこすと、東日本大震災での計画停電の時です。現場での工事や事務所の作業で苦労したり、街灯も消え家ではロウソクで過ごしたり、飲食店や買い物先のお店が夜は閉めたり。今回の静岡での停電のニュースを見ると、そんな過去の記憶と共に「明日は我が身」と考えています。

静岡の停電の少しでも早い復旧を祈りつつ、さらに先日の北海道での大停電も合わせて。もっと多方面から、電気の停電対策や復旧対応の体制を考えておかなければいけないと感じています。

実は、地震や台風などの災害時でないとしても。電気と共に私たちのくらしを支えるライフラインである水道は、山の上などを除いてほぼ100%の地域で普及している中、かなり老朽化が進んで破損や断水の可能性が高まっています。そのため毎年のように全国各地で、道路を掘り起こして耐久性の高い材質の水道管に入れ替えたり、耐震構造の水道管にしたりしています。

それでも、全国の水道管は地球を16周するぐらいの長さ(約65万キロ!)になっているといわれていて。私たちの地元、前橋でも2500キロを超えています。つまり前橋市内だけで、北海道から沖縄に渡る距離の水道管があるのです。

そのうち前橋では、初めて水道が引かれたころの昭和初期のものが、まだ10数キロあるわけで。このような老朽化している水道管が、全国では約8万キロあるとされています。もちろん、出来る限り早く取り替えた方が良いのでしょうが。やはり公共の予算にも、人員にも限界があります。どうしても、優先順位をつけて少しずつ取り替えて行くしかないのが現状です。

ふだんは、あたり前のように使っている水道ですが。ご存じのように他の国と比べて、どこでも良質な飲み水が豊富にすぐ出てくるのは日本だけです。またシャワーやお風呂で、使いたいだけお湯が使えるのも。多くの国では、大変めずらしいことです。そして、暑い夏や寒い冬を過ごしやすくする冷暖房の設備。高温で多湿な日本で、ほど良い温度コントロールと湿度が保たれるようにできています。

このような水を提供する給水、お湯を提供する給湯、今や異常気温から命さえ守る役割を果たしている冷暖房。これらのしくみを作る私たちの仕事は、床の下や天井ウラやカベの向こう側や建物の目立たない所に隠れています。

あの「星の王子さま」に言わせれば・・・「大切なものは、決して目に見えない」のです。

考えてみれば。何かを作る、何かを売る、何かを運ぶなど、どんな仕事も。世の中の多くの人が必要としていて、世の中になくてはならない大切なものです。人がお互いを支え合うためのもの、このようにとらえても良いでしょう。だから仕事の種類には、上も下もなくて。すべてが大切なもの、そして目に見えない部分があると思います。

その中でも、水道や給湯や冷暖房など。みなさんのくらしを支えるライフラインの仕事は、大切ですがとても地味な仕事です。なかなか目にふれませんが、私たちは今日も誇りをもってしている仕事です。このようなブログなどを通じて、1人でも多くの方たちに「地味だけどスゴイ仕事!」をしていると知ってもらえれば幸いです。群馬、ライフライン、水道、給湯、冷暖房