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3代目社長のつぶやき

言葉から思うこと

働く、仕事をすることで幸福を

ブログ、久しぶりの復活です。

以前のブログ記事に書きましたが。一度、いろいろな対策が功を奏して減っていた迷惑メールが、なんと昨年12月から急増。それから2ヶ月、一進一退でどうにか過ごしてきましたが、特定の発信者からあまりにも大量のしつこい迷惑メールが来るようになってしまって。今年2月、思い切ってサーバーそのものを移転しました。移転に伴い、サーバーの登録手続きや移転作業、システムの変更、メールの再登録などがありまして、どうにか2月末から3月初めにかけて完了した次第です。

この4ヶ月間、多くの方にお声がけを頂いてご心配をおかけしました。またシステムの不具合で、せっかくのお問合せやご連絡が届かずご迷惑をおかけしました。この場を借りて、お詫びと御礼を申し上げます。おかげさまでセキュリティも大幅に強化されて、現在は迷惑メールに翻弄されることはなくなりました。それでも、迷惑メールの後追いを専門の方にしてもらったところ。今も特殊な方法で、旧サーバーに向けて迷惑メールが送り続けられているようです。

このことはインターネットやメール、SNSやブログなどの便利さや楽しさのウラ側というか。暗い影の部分、と感じるのですが。一度だけ「ドコドコに発信して」とか「〇〇ってXXですよね!」など、セットやコメントすれば。良いも悪いもなく、人としての責任や悩みもなく。あとは自動に機械が何回でも繰り返す、また次から次へ勝手に拡散してしまうわけです。そういう意味では、今回の迷惑メールの件は。ブログを掲載するわが身を振り返り、またホームページを運営・管理する立場として。責任と誠意に基づいた記事や情報をお伝えしなければ!と気を引き締める出来事だったとも思っています。

一方でこの間、うれしいこともありました。まず2月から3月にかけて、私たちの会社に新しい仲間が3名増えました。大きな会社さんから見れば、わずか3名かもしれませんが。私たちの会社は、全員で30名足らずの会社です。1割の方が増えた、と思うと大きな喜びです。そして、もう一つ。世の中には仕事、働くということに「なるほど!」という考え方をもっている方もおられるな、と感心することがありました。

それはある方からのメールマガジンで目にした、禅寺のお坊さんの話なのですが。このお坊さんが「なぜ人は働くのか?」という質問に、人の幸福とは。

(1)人に愛されること
(2)人にほめられること
(3)人の役に立つこと
(4)人に必要とされること

この4つであって、誰であれ(2)から(4)の3つの幸福は「働くということを通じて、はじめて手に入るもの」だからと。そのため人は、仮に大変であっても、努力が必要だとしても、誰でも元々は働きたいと願うのだと答えたそうです。

なるほど。以前の記事で「働くと仕事」についてコメントした中で、働くということは「人に動く」と述べましたが。自分が動くことで人にほめられる、人の役に立つ、人に必要とされることが働くであって。仕事は「仕(つか)える事=奉仕(ほうし)する事」としましたが。自分が奉仕することで人にほめられる、人の役に立つ、人に必要とされることが仕事。このような働きや仕事こそ、多くの人にとって理想のあり方ではないでしょうか。

その上で。たとえば赤ちゃんは、育てることに苦労があっても。多くの人は親として、自然に愛情を抱きます。これは本人が意識的に何かしているのでなく、何気ない表情や仕草が愛(いと)おしいからだと思います。また大人でも健康などの理由によって、ご自身の意識や責任でなく働く場のない方たちもいます。このような方たちも、ご家族や周囲の方から大切にされ愛されています。しかし仕事としてお金をもらい、自分の意志で働いていても。もし周囲やお客さまへの責任や迷惑を考えることもなく。自分のためだけに働く、自分の欲望のためだけに仕事しているとしたら。たぶん(1)の愛されることもない、そんな働きや仕事で終わるとも思うのです。

そう。禅寺のお坊さんの話のように、働くこと、仕事をすることで幸福感を得る、というのは。家族や仕事場の仲間、仕事に関係する取引先の人、そしてお客さまから。愛されて、ほめられて、役に立ち、必要とされてはじめて。働いている、仕事していると胸を張って言えるようになれる。その結果として、働くことや仕事で幸福を感じられる。このような流れではないかと思いました。

もちろん、ムリはいけません。仕事だけでなく、プライベートであっても。いくら愛されたくても、ほめられたくても、役に立ちたくても、必要とされたくても。自分を見失う、自分を傷つけてしまうことがあっては元も子もありません。仮に何か失敗した、ミスをしてしまった時であっても。自然に人から愛されて、人にほめられて、人の役に立ち、人から必要とされ続けられること。きっと、このような状態を本当の幸福と呼べるのだと思います。

これからも私たちの会社は、大切なお客さまから愛されて、ほめられて、役に立ち、必要される会社を目指します。そしてそれらを通じて、私たちの会社で共に働く人、私たちに協力してくれて仕事をしてくれる人たちが一つでも多くの幸福を感じることを願って。カメのようにゆっくりで一歩ずつかもしれませんが、少しでも前へ歩き続けたいと願っています。

ではでは、また。