お水のお話
ヒロコばぁちゃんじゃ!むか~し、むか~し。八百屋の家に生まれて。
それからヒョンな縁、ま!近所であったということかの~(笑)
水道屋さんに嫁(とつ)いで、もう半世紀(はんせいき)以上・・・。
八百屋も店を手伝っていると、いろんなことがあってオモしろかったが、
水道屋も負けずにオモしろいモノでの~
特に水っていうのはオモしろい!
というか、不思議なものなんじゃ。
家や会社や学校でも、買い物に行くスーパーやお店やコンビニでも。
遊びに行く遊園地やゲームセンターやショッピングモールでも。
ゴバンを食べたり、飲み物を飲んだりするお店でも。
どこでも、水、それと電気は・・・。
もしなければ、困るよ~!ということは。
わざわざ話をしなくても、み~んな、わかってくれているじゃろが。
電気というのは、みんなが使っているコンセントでわかるように。
クネクネと曲がっても、三角定規のようにまっすぐでも。
つながってさえいれば、キチンと使えるようにできているはずじゃ。
でも。もう一つ大切な水のほうは、実は・・・。
クネクネでなく、ただまっすぐつなげば良いものじゃないんじゃ。
みんなも知っているように、あたり前の話じゃが。
川や滝や雨を見ればわかるように、水は高いところから低いところへ流れる。
それをポンプをつけたり、パイプの太さを工夫したりして。
低いところから高いところへも送れるようにしているのじゃ。
それに台風や大雨の時を考えればわかるように、水は何も工夫しなければ。
洪水になるほど量を増やして、いきおいを強め堤防を壊して家を流してしまう。
それを弁をつけてコントロールしたり、水圧に耐(た)えるパイプを選んだり。
必要な水の量が必要ないきおいで出るようにしているのじゃ。
さらに雨や川や沼や海の水は、そのままだと飲めないし。
逆にみんながトイレや台所でつかった水、それをそのまま流したら。
川や沼や海は汚れで、いくら工夫しても飲めない水になってしまう。
だから、水の性質やコントロールの仕方や水をキレイにするしくみなど。
家でも会社でも学校でも、買い物や遊びや食べに行くお店でも。
しっかりと知識や技術を持った人たちの手で、キチンとしておかなければ。
水が出なかったり、水が漏(も)れたり、パイプやポンプが壊れたり。
すぐ使えなくなってしまう、電気と比べるとワガママなモノなんじゃな!
でも、わかってくれているじゃろうが。
水はワガママでも、悪い子じゃないぞ!
水の性格や良いところ、悪いところをわかってキチンとしてやれば。
天井のウラ側やカベの向こう側や床の下とか、目に見えないかくれた部屋で。
水は毎日毎日、コツコツと、みんなのために働いてくれているのじゃ。
そうじゃの~知っている人も多かろうが「星の王子様」という話に。
「大切なものは、目に見えない・・・」というセリフが出て来るのじゃが。
ヒロコばぁちゃんに言わせれば「目に見えない大切な工夫としくみ」で。
みんなのくらしを支えている、水はガマン強い子でもあるのじゃな。
これからも気が向いた時に、ここに現れてすることにして。
今日は、このあたりで・・・バイバイじゃ。