点検と整備と修理の違いって?の話 その2
ヒロコばぁちゃんじゃ!
今日も元気いっぱい!じゃぞ!
さてさて。この前は点検の話じゃったのう。
今日はその続き、整備と修理の話じゃ。
前の話、あまり経験のない人の目視(もくし)と一級の技術者の点検では。
見る、という点では同じようで大きく違うという話をしたのう。
ほんで、本当の点検が出来れば故障せんように、
きちんと早めに整備するわけじゃが。
整備にも、整備する人のウデや経験、
それに責任感によって仕上がりにはピンからキリがあるんじゃ。
むか~し、むか~しの話、
といってもおとぎ話じゃない、現実の話じゃ。
ある公共施設で冷房と暖房の「点検と整備」を「安いから」という理由で、
ある会社にお願いしたんじゃ。
ほんで「作業が終わりましたぁ~」と帰って行った後、
職員さんが気づいたら天井に付いた機械のカバーがよくハマってなくて、
こともあろうにガムテープで止めてあったんじゃ。
万が一、天井からカバーが落ちて誰かケガしてたら大変じゃった。
それで再点検と整備をウチの若いもんが頼まれたんじゃが、
清掃はできても点検は・・・ペケ!当然、整備もペケじゃ!
今は大丈夫でも先々はどうなっていたか・・・といった感じじゃった。
その上、中古車と同じで、冷房や暖房の機械も古くなれば。
どうしても故障も起こりやすくなるもんじゃ。
古い機械は、時おりぜん~ぶ分解して点検や整備する必要がある。
そんで整備では直らない、このままでは機械の丸ごと交換みたいな大きな事になる、と思えば。
整備して部品の交換などをするたけでなく、いろいろな部分を修理して
機械全体がうまく動くように、全体で調整してみるんじゃ。
ここまでやって、本当に直した、修理したと言えるだろうのう。
実はのう。今の自動車のエンジンと同じで、
クーラーや冷房や暖房の機械も、
電子部品をたくさく使っていて、
作ったメーカーさんじゃないとイジれない部分、
ふつうには手に入らない部品がたくさんあるんじゃ。
だから、点検や整備や修理をキチンとやるような会社は、
メーカーさんの保証が付く作業をするか、
メーカーさんの系列の会社さんと組んで作業するもんじゃ。
テキトーに、メーカー保証がない点検や整備の仕方、
あとメーカー指定以外の部品の交換をすれば、
万が一故障!修理!となっても、メーカーさんは知らんぷりだろうのう。
古い機械もそうじゃが、ヘンな整備や修理をしていれば、
新しい機械でも丸ごと交換!になるじゃろう。
そうなれば、思いもしない高い出費となるのう。
実は・・・クーラーや冷房や暖房じゃなく、
家や事務所の水まわりの故障や修理も同じなんじゃ。
たとえば電話したらすぐ来てくれて、水漏れを直したけど、
2日後にまた水漏れ、という話もあれば。
トイレを直してもらったら3日で使えない!水が出ない!というので、
行ってみたらメーカーさんの説明書や指定と違う取付方をしておる。
これは、あるホームセンターさんの仕事じゃった。
他にもすぐに水漏れの修理に来てくれたのはイイけど、
手に追えないから!他の水道屋さんを呼んで!と・・・。
ホッたらかして帰る、そんなあきれた修理専門の人もおったからのう。
そのたびに、ウチの若いもんが呼ばれて「修理を修理し直す」んじゃが、
正直に言って「これでよく、プロと言えるな~」と苦笑いすることもあるくらいじゃ。
もちろん、最初の修理が思ったようにうまくいかず、
ウチの若いもんだって自分の仕事を手直しすることはある。
ところがあきれた連中は「別の人を呼んで下さい!」と平気で言いよるんじゃ。
まったく、自分の仕事に責任も誇りもないもんじゃ、かなわんのう~。
修理に早く来てくれるのはイイ、便利じゃな。
安く直してくれるのもイイ、当然の事じゃ。
でも一時は大丈夫でも、大きな故障となって、
かえって長い時間や高くつくこともあるんじゃ。
点検、整備、修理、どこまでできるのか、責任を持つのか、
よく聞いてから頼みたいもんじゃのう。
アッ!・・・・アッ!・・アッ!アタタタタッ!
この間、花見でちと張り切り過ぎて足が・・・。
その時は良くても、やはり年の事を考えといかんなぁ~。
ワシも自分の体をしっかり点検、整備、修理せんといかん!
反省!反省!!
今日は、このあたりで・・・バイバイじゃ。