エアコンのお掃除時期とお手入れ方法
もう9月も終わろうというのに、まだまだ暑い日が続きますね…。この厳しい残暑の中、どのご家庭でもエアコンが大活躍していることでしょう。
ここはaero(空気)、aqua(水)の情報を提供するa2net、そして皆様の日々の生活を豊かにする知恵を紹介する「くらしの知恵袋」のコーナーです。
今回は、まさにこの時期にぴったりの、エアコンのお掃除時期とお手入れ方法をご紹介します。
◎エアコンのお掃除やお手入れ時期っていつがベストなの?
多くの方は、年末の大掃除の際にエアコンのお掃除をする方、お手入れをせず故障してから業者さんに依頼する方が多いのではないでしょうか。エアコンの性能を最適に保ち電気代も抑えるためには、シーズン間のお掃除やお手入れを行うことをオススメします。具体的には、冷房シーズンが終わり暖房シーズンが始まる前、またはその逆の時期がベストです。
【お手軽にすませたい!派のあなた】
「手間をかけずにサクッと!」という方は、シーズンの間に「こまめ掃除」を!
冷房の季節が終わり、暖房の季節がやって来る前のこの時期。また、暖房の季節が終わり冷房の季節が始まる前の時期。このあとにお話する【お手軽にすませたい派!】の「こまめ掃除」をしてみて下さい。
「エアコン掃除はちょっと・・・」という方、「こまめ掃除(表1)」の「①フィルター掃除」だけでもいかがでしょうか。手間を惜しんで後で大変な思いをするより、定期的なお手入れで長く快適にエアコンを活用できますよ。
もし、ご自身で行なうのが大変なら、他の方や業者さんに頼んででもしておくことをオススメします。
「それでも掃除は手間が・・・もっと簡単な方法はないの?」という方は、最新の自動お掃除機能付きのエアコンに買い替えるのも良い選択です。この機能があるということは、エアコンのお掃除の大切さをメーカーさんも強調している証拠です。そのことも踏まえて、お手間はかかりますが、エアコンお掃除にチャレンジしてみて下さい。
【しっかりやりたい!派のあなた】
◎エアコン掃除はシーズン中とシーズン前に!
エアコンのお掃除は夏・冬のエアコンシーズン(7~9月、12~2月)に行う「こまめ掃除(表1)」と、シーズン前(5月、11月)に行う「しっかり掃除(表1)」をしておけば、バッチリです。故障や冷房・暖房の能力低下を防ぎ、節電効果も期待できます。
また、5月頃の「しっかり掃除」の前に、エアコンの「試運転」をしておくと、エアコンに不具合があっても、夏本番を迎える前に修理やメンテナンスができて「こんな暑い日に急に冷房が故障した!」ということを防ぐためにも役立ちます。
◎エアコンシーズン中の「こまめ掃除」の方法
シーズン中に頻繁にエアコンを使う季節(7~9月、12~2月)、①フィルター掃除、②室外機周辺の掃除を中心に③夏の冷房シーズンは室内機内部の乾燥運転(カビ対策)を行うとよいでしょう。
①フィルター掃除
エアコン前面のパネルを開け、フィルターを取り外します(写真:上)。フィルターについたホコリを掃除機で吸い取り(写真:中)、室内機に戻します。このお手入れはシーズン中、2週間に1回のペースで行なえればベストです。もし、エアコンがキッチンの油の煙などを吸い込んでフィルターの汚れが気になる場合、台所用中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗い(写真:下)、陰干しした後、室内機に戻しましょう。
フィルター掃除のメリット
フィルターが汚れていると、室内の空気をエアコン内部に取り込む能力が低下します。1年間お手入れをしないと、約25%もの電気代が余計にかかるというデータ(表2)もあります。また、嫌なにおいやカビの原因にもなります。
1年後の消費電力の比較
1年間掃除をしないと25%もの電気代が無駄に!
②室外機周辺の掃除
室外機が周辺の空気をしっかり吸い込んで吹き出せるように、室外機周辺に物を置かずに、風通しを良くしましょう。空気の通り道が悪いと、エアコンの効率が悪くなり、冷房や暖房の能力が落ちたり、無駄な電気代がかかったりする可能性が大きくなります。
③夏の室内機内部の乾燥運転(内部クリーン運転)
内部クリーン運転は、夏場の冷房運転や除湿運転( ドライ )によって室内機内部に発生した結露を乾燥させる運転です。室内機内部のカビ発生を抑制する効果があります。夏場の冷房や除湿運転終了後に自動で運転するよう事前に設定しておけば、安心です。なおクリーン運転が始まったら、うっかり消さないようにしましょう。もし内部クリーン運転の機能がなければ、室内機のリモコンに「送風」という機能はついていませんか?この送風を1~2時間しておくとカビの防止に役立ちます。
エアコンのシーズン前に行う「しっかり掃除」の方法
①フィルター掃除(熱交換器が汚れていないか、よく確認)
フィルターの掃除については、前述の「こまめ掃除」を参照ください。フィルターを取り外した際に、室内機の奥にある薄いアルミの板がたくさん並んでいる「熱交換器」があります。ここにホコリや植物の種子、虫の死骸などがついていると、エアコンの効率が悪くなります。市販の専用のエアコン用クリーナーで掃除する方法もありますが、あまりオススメはできません。クリーナーの使用後にしっかりすすいで乾かさないと洗浄剤が内部に残りカビの繁殖に繋がったり、掃除の際にアルミの板の部分が折れ曲がってしまったり、電気部品の故障につながったりするリスクがあります。熱交換器の掃除をしたい方は、エアコンの専門業者さんへ掃除の依頼をすることをオススメします。
②室外機内部の洗浄
夏から秋の台風シーズンや落ち葉の時期は室外機の周辺や裏側に落ち葉やゴミ、飛ばされてきた思わぬ物などが入り込んでいることがあります。またエアコンを使用していない間に荷物を置いてしまっていることもあるので、エアコンシーズンが始まる前に確認、掃除をするようにしましょう。
この暑さが収束したら、エアコンのお掃除をしておくことで、心地よい室内環境で暖房シーズンを迎えることができます♪
ぜひお試しください。
※この記事は、ダイキン「エアコン掃除の困りごとと対処法」から引用しています。