テレビで観戦された方も多いと思います。
サッカーのワールドカップ、日本代表チーム、史上最強との前評判どおり、
目を見張る戦いぶりだったと思いました。
なかでも印象に残っているのが、堂安(どうあん)選手です。
攻めるときも守るときも、チームのために全力で走り続ける姿が、
とても印象に残りました。
大会前のテレビ番組で、こんな話を知りました。
以前の彼は「オレさえよければいい」というタイプだったそうです。
森保(もりやす)監督から代表を外されたときも「なんでオレが」と、
不貞腐(ふてくさ)れていたとか。
でも、オランダまで会いに来た監督に諭(さと)され、
自分のまちがいに気づいたといいます。
それからの堂安選手は、変わりました。
ベンチにいても、チームのために自分は何ができるかを考える。
そんな姿勢になったのです。
そんなチームの中心選手である堂安選手の姿を目の当たりにしたからでしょうか。
今回の日本代表は、
ベテランから若手までチーム全員が堂安選手のような姿勢で大会に臨(のぞ)んでいたと思います。

その結果、一人ひとりが技術や体力といった能力の面だけでなく、精神の面でも、
自分より年令や経験が上でも下でも、性格やポジションがちがっても、
お互いの良いところを見つけて大切にする。
そんな心の持ち方ができて、あのチーム一体感が生まれたのだと感じました。
別の角度から見れば、一人ひとりの人としてのあり方、まわりとの関わり方、
困難を前にしても自分から前を向く力。
このような⼒が上がっていったということかもしれません。
こういう力を持っている人は、不思議と人に好かれると思います。
「あの人と一緒にいたい」「あの人のようになりたい」「あの人を助けたい」。
そう思われる人になりやすいのではないでしょうか。
このような人は外から見ると、明るい、活気があって自信がある、
信頼できる、頼りになる、個性的……。
そんな特徴が挙げられるような人ですが。
これらに加えて、
意外と面白いのは「失敗しちゃう人」がより好かれるという点だと思います。

ちょっと考えてみてください。
何でも見事にこなせる人は、たしかに尊敬されます。でも、あまり仲良くなれなかったり、
近づきづらかったり、どこか親しみがわかなかったり。
そのような感じがしないでしょうか。
失敗も、欠点も、苦手なところも、隠せずに見せてしまう。
どこか抜けていて、愛嬌(あいきょう)があって、人間味がある。
だからこそ、まわりの人はその人に惹かれるのだと思うのです。
今回のサッカー日本代表チームと同様に、挑戦してうまくいかなくても、
足りなかった点を見つけて、直して、また挑戦する。
そんな人、チーム、仲間なら。応援できる、一緒に何かに挑戦できる、
一つの目標に向かって歩んでいける。
日本代表チームを観ながら、良いチーム、仲間とのイイ関係とは、
こういうものだと感じました。
ということで、4年後の3大陸にまたがり開催される次のワールドカップ。
はたして日本代表がどんな活躍を見せてくれるか、今から楽しみにしています。
