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3代目社長のつぶやき

出来事から思うこと

おかげさまで本日 創業100周年

ふり返れば昨年は、日本はもとより世界中で。あたり前ですが私たちの会社にとりましても、コロナ一色の1年だったと言えると思います。そして恐らく今年1年も、コロナの一色が続くのでは?とも感じております。

ふと、考えてみれば。人は時おり自ら進んで、山や海など大自然に身をおき、大自然の美しさに感動をおぼえる一方で。大自然の大きさに比べて、人が小さな存在であることを感じることがあります。もしかするとコロナは、人がいかに小さな存在に過ぎないかを知らしめるために。全世界の人たちに忍び寄って来た、大自然の驚異の一種のようにも思えます。

そう。今のコロナに限らず、地震や台風や洪水、また突然の事故や事件は。耐えきれないほど、つらく大変な経験を人にもたらすことが少なくありません。

それでも人は、少しずつ、たとえ1ミリだけだとしても。そのようなつらい経験から、何かをきっかけに、すでに起きてしまった事実は変えられなくても。何かを感じ、見方や考え方や捉え方を変えることで、変化や成長できることも知っているのではないかと思います。

コロナで大きく曲げられている、私たちの生活や社会ですが。この経験をいかして、支えあいながら前へ進めるような社会になれたらと願っています。

さて本日。私たちの会社は、おかげさまで創業100年を迎えました。

100年前、手こぎのピストン式ポンプの販売・取付工事からはじまって。今、大ブームの「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」の舞台となる大正時代から、昭和となっても水まわりの仕事を続け、やがて換気や冷暖房などの空気まわりの仕事も増えていき、平成・令和と4つの時代を経験してきた会社となりました。おそらく群馬県内の同業者でも一番古く、また水まわりや空気まわりの設備工事をただ一筋に100年間続けてきた会社は。日本国内でも、かなり珍しいのではないかと思っています。

聞くところによると、国内の建設業の会社の平均寿命は約24年だそうです。私たちの会社のように、平均の4倍を超える100年続く会社では、やはりエモノを思うままに取る「狩りのような発想」で行動するのでなく、手間や気づかいをかけて稲を育てる「農業のように考えて」行動することが大切だと思います。

本日は、上毛新聞さんに100周年記念の全面広告をおかげさまで掲載させて頂きました。その広告の中でも、手間や気づかいをかけて考え行動することを大切に。私たちの会社を支えて頂いているすべての人たちに心から感謝を申し上げ、私たちの会社が育んできた匠(たくみ)の技術を誇りに、これまでもこれからも一歩ずつ地道に。100年を越えて、さらに110年、120年、130年・・・と進む決意を披露させて頂きました。

100年の感謝を胸に。
誇りを持てるような仕事に心がけて。
私たちの会社は次の100年を目指して。
本日、新たな一歩を踏み出しました。

今後とも、これまでと変わらずに。
ご厚情ご厚誼を賜りたくお願い申し上げます。