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3代目社長のつぶやき

出来事から思うこと

便利で手間いらずは

今や買い物でも、電車やバスの移動でも。
飲食店やホテルなどを使う時でも。

支払いは、現金でなくアプリやカードなど。

キャッシュレスがドンドン多くなっていますね。

もしかしたらコロナの影響で、人と人が接触しないように。
現金を手渡ししない風潮が、後押ししたのでしょうか。

ここ数年で、一気に広がったような気がしています。

広がる理由の一つは便利さでしょう。

キャッシュレスで支払えば、手間がかからず便利です。
財布や現金を持たずに、スマホ1台で出かられます。

ただ、ご存じのように一方で。

現金で〇〇というモノに〇〇円支払った場合と比べて、誰が・いつ・どこで・いくつ・どんな種類をなどなど。

現金に紐づいた「この紙幣は〇〇円の価値」といった金額の情報以外にさまざまな情報が紐づけられて。

ある意味で便利さの対価、カードやアプリの利用料として、自分の情報を売っているとも言えそうです。

考えてみれば、物々交換が始まった大昔の時代から、情報そのものがお金や価値を生む今の時代まで。

便利さや手間がいらないような道具や商品やサービスやアプリやシステムを手にするために。

変わらず、私たちは何かしらの対価を支払っているのではないでしょうか。

今の時代、無料、簡単、便利、得する、安全、確実、といったダイレクトに届くメッセージには。

何かを手にするために、対価が必要とは感じにくいような加工が施されているものもありますよね。

来月から規制のかかるステマ、ステルスマーケティングにも巧みに加工された情報の一種ですが。

便利で手間いらず、それは他人に何かを差し出すこと。

あたり前のことかもしれませんが、このような自覚をどこかで持つ必要があるようです。

知らず知らずのうちに、便利さや手間ばかり気にして。
気づかないうちに、利用されていることがないように。

このようなことに気をつけたいと思うと同時に。

不便さゆえの創意工夫の楽しさ、味わいや風情など。
手間がかかるゆえの愛おしさ、達成感や高揚感など。

これらが廃れ、価値観がないものと囃し立てられて。

不便だから、手間がかかるからとモノを捨て去る。
モノだけでなく、手間がかかるからと人も捨てる。

このような考え方や出来事が目につくとも感じます。

あなたは、どう思われますか。