おそらく、誰でもどこかで耳にしたり、目にしたりしていると思うのですが。いろいろな場面やビジネスでの会話や書籍などで、時おり「give&take(ギブ・アンド・テイク)でいこうよ!」という言葉を耳にする、目にすることがあります。
このgive&takeに関して、人の行動分析や人間関係(人と人とのマッチング)、企業の組織編成の分析や指導などで、日本の第一人者の方からおもしろい話を聞きました。
まず。give&take という関係は、ビジネスにしろ、プライベートにしろ。人の意図や好意が行動やモノとなり、人と人との関係ができる時に。自分がgive(何かしてあげる、何かを差し上げる)すれば、それと同じだけの行動やモノを相手からtake(何かしてもらう、何かをもらう)してもらう。これがgive&take という関係であって。
このように人と人が行動やモノを交換し合う、知り合いになって影響を与え合うなど、人間関係が出来るということは。別の言い方をすれば、自分の持つエネルギーと相手のエネルギーを交換し合う関係とも考えられるわけで。人と人との関係を人の持つエネルギーの交換と考えると、次のような5つに分類になるそうです。
■give&take ・・・互いにエネルギーを取ったり取られたりする関係
■win&win ・・・互いに融合しで新たなエネルギーを生み出す関係
■take&take その1・・・他方が一方にエネルギーを取られるだけの関係
■give&give ・・・他方が一方にエネルギーを求めるだけの関係
■take&take その2・・・互いにエネルギーを消耗しあう関係
また、エネルギーのプラスとマイナスで考えれば。仮に自分も相手も100のエネルギーがあるとして、そのそれぞれ5つの関係を考えると。
■give&take /プラスマイナス・ゼロの関係
自分も相手も100のままで、双方の合計値はいつまでも200以下のまま。等価交換のままであるから、ちょっとしたことで関係は消える。 なぜなら等価交換のバランスを取るためお互い「出し惜しみ」して、利害関係で成立しているため、お互い100は決して出さないから。そのため、綱渡りと同じで、少しのバランスの傾きで関係は壊れる。
■win&win/双方が果てしなくプラスになる関係
自分も相手も100以上になり、やがて双方の合計値は、200以上になる。時にエネルギーが高まり合い、かけ算的に10,000以上さえもあり得る。 なぜなら「良い影響を与え合う」ことで共に成長できることで、良い点を引き出し合って等価交換以上のエネルギーを出せるようになるから。 相乗効果で成果も拡大していくので、関係も長期に渡る。
■take&take その1/取られた方がマイナス、取ったほうがプラスの関係
自分または相手が100以下になり、やがて双方の合計値は100以下になる。結果的には、共倒れとなって合計値はゼロになる。 なぜなら「搾取される」ことで、いつしか一方が死滅して行き、また「搾取する」ことで、一方は依存して自らのエネルギーを減らすから。 短期的に搾取側はプラスになるが、最後は共倒れになる。
■give&give/与えた方がマイナス、与えられたほうがプラスの関係
自分または相手が100以下になり、やがて双方の合計値は100以下になる。結果的には共倒れとなって、合計値はゼロになる。 なぜなら「与え続ける」ことでいつしか一方が死滅して行き、また「与えられ続ける」ことで、一方は依存して自らのエネルギーを減らすから。 搾取よりは穏やかな減少となるが、時間の問題で共倒れになる。
■take&take その2/双方ともにマイナスになる関係
自分も相手も消耗戦で、100以下になりやがて限界点に来ると、共に攻撃をしかけ合って共倒れ、さらに勝者でもマイナスになる。なぜなら言うまでもなく、互いに「搾取しあう」ことで消耗して行き、マイナス以外の何物も生まない関係で、一種の特殊な状況だから。 一定の特殊な条件下でできる関係で、極めて短期のうちに崩壊する。
という話でした。
やはり、人と人の関係でも、エネルギーの交換でも、またビジネスの関係でも、プライベートの関係でも「Win&Win」がサイコー!ですよね!またtakeやgiveだけで関係性を考えてはいけないなぁ~、と。心に沁(し)みる思いです!
ではでは、また。