老舗の経営者の一丁目一番地

前回の記事に関連しているのですが。
考えてみれば、私たちの会社だけでなく。

様々な会社やお店も、お客さまや地域に住む方々、そして働く社員さんや取引先さんなどに必要とされ受け入れられているならば。持続可能な地域、住み続けられる地方都市を支えていると言えると思います。

たとえSDGsのように、地球全体の環境保護や全国にわたる社会貢献などの大きな命題でなくも。規模が小さいなりに、ビジネスや商売そのものが地域(ふるさと)の環境保護や社会貢献に役立っていると私は考えているのです。

この会社やお店のビジネスや商売というものは。一人ひとりの仕事、個人の働きによって成り立っていますが。ある大学教授の方が、働くとは「傍(はた:自分の周囲)が楽になる営み(いとなみ:仕事・勤め)」と言っていました。

私は、働くとは「人が動く」と書いて。自分という一人の人が、この大学教授の方がいう傍の人たちのために動き、傍の人たちも自分一人のために動いてくれるような関係であって。このような人と人が共に動きあうことが、会社やお店としてチームをつくり、共に働く上で大切なことだと考えています。

もちろん、傍の人たちために動くと言っても、ムリしていては長続きしません。また傍の人たちが動いてくれると言っても、過度に甘えては、やはり長続きしません。持続可能な社会、持続可能な会社、持続可能な人間関係とは。お互いが支えあいながらも、ムリや過度な甘えはしないようにすることが大切だとも思います。

その上で、あたり前のことかもしれませんが。会社やお店のビジネスや商売も、ムリしてヤセガマンして。赤字になり儲けがなければ、働く場として成り立ちません。その一方で会社やお店が「まずは自分たちが儲ける」と動いたり、また経営者が「自分がイの一番に儲ける」と考えたりして、傍の人(お客さまや社員)は二の次と考えたならば。

決して、長く持続可能な会社やお店、いわゆる「老舗」になれないでしょう。

というのも、ビジネスや商売の儲けとは「信+者=信者」と書きますが。その会社やお店が行なうビジネスや商売、そして経営する経営者を信用する、それらのファンになる、そしてまわりにススメてくれる信者となる、このような人たちがいて。はじめて生まれるもの、これがビジネスや商売の儲けというものの原理原則と言われているからです。

それでも世の中には、会社の大小に関係なく。外車を乗り回したり、ハデに大金を使ったり、豪遊したり。そのために会社やお店を経営しているのでは?と思われる経営者が、少なからず目につきます。それはそれで、その方の経営のやり方や考え方、個人の価値観ですから良いも悪いもありません。

ただ老舗の経営者には地味な方が多く、派手で目立つようなことをする方はあまりいないとも思います。同時に、何百年続く老舗の会社やお店であっても、まず先に。お客さま、会社やお店で働く人など、傍の人たちに。得してもらう、喜んでもらう、満足してもらう。その結果として会社やお店の儲けが生まれ、会社やお店の維持や発展に必要な儲けの残りが、はじめて経営者の利となる、この経営の順番を経営者が間違えて。世の中から消えていく老舗も決して少なくないと肌で感じています。

そう。長く持続可能な老舗の会社やお店の経営者のあり方とは。お客さまや共に働く人を下支えしてサポートすることを第一とすること。たとえ会社やお店の中であっても、人を使い、お神輿(みこし)の上に乗っていれば良いと絶対にカン違いしないこと。そして先代を超えた!偉い!さすが!などの煽(おだ)てや甘言にも乗らないこと。これが一丁目一番地ではないか?と私は思っています。

ではでは。また。