「人はあなたの何を見ているか-正しく評価されるための第一歩-」
という本の中で。
チャンスの対は準備
という言葉が心に残りました。
この本はビジネスパーソンでキャリアアップを前向きに進める方
にとって、実にいろいろ心に響く(時にはグサッ!と来る)言葉が
数多くあります。
たとえば。
仕事は他人が評価する、自分で評価するものと区別しよう
という言葉が出て来ますが、額面どおり受けとめれば評価至上主義的な発想
とも思えます。
現実に。仕事は「誰かのために役立つこと、喜ばれることで評価(お金や自分
の喜びなどの対価)を得ているのですから。
著者の小宮さんが述べている次の言葉。
世の中(お客さん)が求めているのは成果(物)で成果が結果(反応や評価)を生む
と合わせれば、仕事のあり方の本質をついている考え方だとも思います。
一方で、仕事に限らずプライベートや友人関係などで。
自分の評価を自己満足で上げる、自分を肯定的に捉えすぎる人もいれば。
反対に自分を適正に評価できない、自分を肯定的に捉えられない人もいます。
この点においても、他人の評価と自分の評価を区別するという考え方は。
上手に使い分けられると良いと思うのですが、なかなか難しいとも思います。
おそらく外国の方と比べて、日本人は自分を適正に見られないとか、自分を
肯定的に捉えられないような心理状況になりやすい人が多いのでは?と感じ
るているのですが。あなたは、そのような人に心あたりがないでしょうか。
結果として。過剰に自信がなくなり、プレッシャーやストレスを感じて。
普段ならうまく出来ることができなかった・・・
いつものならミスしないところで失敗する・・・など。
このような経験が、誰にでも少なくとも一つや二つある
かもしれません。
そんな時には、とにかく信頼のおける他の人に褒めてもらう。
ねぎらいの言葉のシャワーを浴びることをおススメします。
多くの人は仕事でもプライベートなことでも、一人では行き詰まる、
そしてあきらめたり、ついサボってしまったりすることが増える。
そんな時は、一人で抱え込まず誰かを頼る、誰かに相談する。
そのためには、準備として頼れる人が身近にいてくれるようにしておく。
相手も人です。準備もせず、場面やタイミングも選ばず相談すること、
相手から信頼されていないのに、ねぎらいを求めてもムリがあります。
その上で。もし誰も頼れず、相談もできず、ストレスに苛まれたら。
人ではなく「場の力」を借りてみたらいかがでしょうか。
場とは。視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚といった五感で感じるものです。
そのうちの一つでも効果があるでしょうが、できれば五感すべてを感じられる
ような場の方が効果が高いのでおススメします。
リラックスできる環境に身を置く、非日常空間で自分を
振り返る。誰も自分を知らない場所でエイヤッ!と思い
っきり自分を解放する。
もし人間関係で誰かにストレスを感じているなら。
その時は「王様の耳はロバの耳!」作戦です。
袋に誰にも聞こえない場所で「バッキャロー!!」と思いっきり叫ぶ。
自動車で一人、駐車場か信号待ちの時に車がビリビリ揺れるほど大声で。
評価されず、成果が上がらず、結果が残せず、落ち込んだ時。
ポキッ!と折れる前に、人と場とそして場面やタイミングを揃えて。
私は最強!私は最高!と声に出して自分に話しかけてみましょう。
それでも評価主義は「やってみてできたか、できなかったか」という
考え方ですから。
どうしても評価に負けそうになった時、意欲や前向きになれない時には。
実験主義で「やってみて何がわかったか、何がわからなかったか」
という考え方で「経験が積めた、準備が出来た」と捉えて行動してみる。
このように、今の段階での経験や評価を次のチャンスに活かして
仕事やプライベートの課題に臨んでみるのも良いかと思います。
よろしければ、試してみて下さい。