今のパナソニック、旧・松下電器産業の創業者
で松下幸之助さんという方がいます。
9才から働き様々な苦労を重ねながら、一代で
世界に誇(ほこ)る大企業をつくり上げた人物と
してご存じの方も多いのではないでしょうか。
幸之助翁は多くの名言を残しているのですが、
その中に。
執念(しゅうねん)のある者は可能性から発想する
執念のない者は困難から発想する
という言葉を見つけました。
何か執念、というと言葉として強いイメージがありますが、執念は想いとか願い
とか望みのカタチを変えたものとしてこの言葉を私は読みとってみました。
考えてみれば、たぶん多くの方が。
自分が実現したい、手にしたい、してみたい、なりたいなどの想いや願いや望み
に向かって進む時。必ずと言ってよいほど、大小の何かしら困難に出会っている
のではないでしょうか。
時には、壁のように行く手を立ちはだかる場合もあるとも思います。
そのような困難を前にして、一番に思い悩むことは。
前向きに行動し続けるために、発想を実現の可能性に向けて。
現時点で出来る点を見つける、何か別の方法や道など探すことから始めるか。
後ろ向きに行動しないために、発想を不可能な理由に向けて。
自分にはできるはずがない、もう別の方法や道など自分にはないと考えるか。
このどちらを選択するか?ではないでしょうか。
その上で。
可能性に賭(か)け行動し続けた人には何かしらの成果が手に入るもので。
たとえば行動の結果が失敗だとしても、同じ失敗をさけるための経験、もしくは
別の方法や道を探るための方向性という成果が得られるなど。これも想いや願い
や望みに向かって進む時、よくあり得ることだと思うのです。
さて。ここで、一つご質問があります。
あなたは「自分の可能性」を信じていますか。
また友人や知り合いの人などの可能性はどうでしょうか。
もしかしたら「どうせ自分は」「どうせ〇〇は」と。
無意識のうちに自分やまわりの人の可能性に目をつぶっていませんか。
時には視野を広げ可能性を見直すことで新たな発見もあると思います。
「どうせ」という言葉を捨て「もしかしたら」と言いかえてみたら。
実はいろいろな可能性にあふれていることに気づくかもしれません。
試してみて下さい。