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3代目社長のつぶやき

出来事から思うこと

何をするかより、
どのようにするかで勝負は決まる

4月となり、学校やいろいろな会社で新しい年度が始まりました。

新入生や新入社員の方は、新たな一歩を踏み出した高揚感、
また新しい環境の中に飛び込んだ緊張感もあるかもしれません。

私も、40年以上前の今頃。

群馬を離れ、京都で新入生として。
卒業後に東京で、新入社員として。

生まれて初めての新たな一歩を歩き始めていました。

今では遠い昔の話ですが、その当時を振り返ると。
初めての一人暮らしの生活、初めての学校や会社で。

いろいろと失敗して悩んだり、叱られてヘコんだり。
数多くの失敗の後悔と反省からいろいろと学んだり。
数少ない成功の喜びや充実感にパワーをもらったり。

今の自分は、その時の多くの失敗とわずかな成功を土台に。
その後も成功より失敗の方を数多く築き上げてきた気がします。

そういえば。失敗と成功の話から思い浮かぶのですが。

先月の野球のWBCや昨年のサッカーのワールドカップの日本代表の激戦を。
テレビやネットなどでご覧になった方も、きっと多いのではないでしょうか。

その野球やサッカーや武術などの勝ち負けには。

勝ちに不思議な勝ちあり。
負けに不思議な負けなし。

という言葉があります。

実際にWBCやワールドカップでの日本代表の戦いぶりは。
勝つための準備や練習や分析を一生懸命にやってきた上で。

たとえば、わずか1ミリの差でもぎ取った勝利。
不振にあえぐ中で、打ち返したサヨナラ打など。

筋書きのないドラマ、世にも不思議な物語と言えるほど。
ハラハラドキドキの勝利が、数多かったように思えます。

同時にWBCでの感動的な優勝も。
ワールドカップのPKでの敗戦も。

選手として、力を出し切った喜びも。
なかなか力を出し切れなかった反省も。

次の機会の経験として活かしたいというコメントが。
多くの選手から、異口同音にあった印象があります。

同じように仕事でもプライベートでも。
奇跡のような不思議な成功はあっても。

不思議な失敗、というものはないように思えます。

そして失敗は上手に活かせば。
次の機会で経験や学びとなり成功の糧となる。

成功は下手に扱えば。
次の機会で油断や慢心となり失敗の種となる。

言いかえれば準備や練習や本番などで何をしたか?よりも。
結果を受けてどのようにするか?が次の成功に直結している。

数学でいう不等式「<」で大小を比較すれば。
次の機会での成功への原動力の差は圧倒的に。

何をしたか(準備・練習・本番)どのようにするか(反省・学び・改善)

のようになると、自分のこれまでを振り返って身にしみて思うのです。

誰でも失敗はイヤです。
気持ちも落ち込みます。

失敗は避けたいですが、自分の思いもよらない出来事とか。
想像以上に大きな壁にぶつかり、失敗することもあります。

実際に私は社長になって数年後、突然の巨大な壁にぶつかり。
崖っぷちまで追い詰められた大失敗を仕出かしたこともあります。

それでもいろいろな人に支えてもらい、今日まで来られたのは。
失敗の反省と学び、そこから再スタートできたからだと思います。

また失敗については。

自ら望み失敗する人は、誰一人としていないが。
まったく失敗なく、成功する人も一人もいない。

このようにも言われています。

若い時はもちろん、たとえ年を積み重ねてきた年代だとしても。
失敗や挫折や敗北こそが、成功や成長や勝利へ続く第一歩となる。

私はこのように考えているのですが。
あなたはどう思われるでしょうか?