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3代目社長のつぶやき

言葉から思うこと

自分の人生のリーダーになるには

株式会社 和田設備工業 3代目主人こと、和田弘です。

私は友人や知人から

「なんで、そんなに詳しいの?」
「どこでその話を聞いてきたんですか?」
「話の幅が広いね~」

とよくいわれると「アニメから相対性理論まで話せますよ~」って返しています。

そう。実際にアニメの話題でも、相対性理論でも「それなり」ですが、話せます。
たぶん、技術者や研究者のようにマニアックな一面があるのだと思います。

そういうことで、このブログも実に多岐に渡るものになりそうです。

それで。今回は耳にしたり、目にしたりした言葉から。私がふと、思ったことをつぶやきたいと思います。

リーダーに関する老子の言葉だそうですが。

「率(ひき)いるためには、従(したが)わなければならない」

という言葉から、率いる者、リーダーという役割で、まず思い浮かぶのは。
多くの人を率いる役割で、従う役割じゃないよね?という考えです。

しかしリーダーは、率いる人たちのために働く役割もあるはずです。
そうなれば率いる人たちに、従わなければならないとも言える気がします。

この言葉は、そういう意味かな?と思っていたところ。

どうやら「率いる者=志(こころざし)に従う者」という意味だと言います。

なるほど。たしかに、私が思う、率いる人たちに従う役割を持つリーダーとは。
私の思いであって、おおげさに言えば「志」です。

今、世間を騒がせている、いろいろなスポーツ界のパワハラの問題は。
リーダーという役割の方たちの志が、オレに従っときゃイイんだよ!というもので。
彼らにとっては、立派なリーダーのあり方だと思ったのでしょうが。

それが、あり方として率いる人たちにどう響いていたのか?は
テレビやいろいろなメディアによって、みなさんもご存じのことだと思います。

スポーツといえば、また仕事も、また趣味などで習うものも同じだと思うのでが。

「成果や結果=才能やスキル X 情熱や意欲」

という掛け算で表現されることがあります。

どんなに素晴らしい才能や高いスキルがあって、たとえば100点満点でも。
情熱や意欲が低い、たとえばゼロなら、成果や結果もゼロ、1点なら100点どまり。
反対に、才能やスキルが10点でも、情熱や意欲が10点あれば。

成果や結果は、同じ100点、掛け算ですからこのようになるという考え方です。

この才能やスキル、そして情熱や意欲に、あの京セラの稲盛和夫さんは。
さらに志や考え方を加えています。

「成果や結果=才能やスキル X 情熱や意欲 X 志や考え方」

と述べているのです。しかも。

「才能やスキル、情熱や意欲は、0点から100点の間だが。
志や考え方は、マイナス100点からプラス100点まである。」

としています。

たしかに、すごく高いリーダーや運動選手としての才能やスキルを持っていて。
その上、情熱や意欲も高く、心血を注いで努力しているとしても。

その志や考え方が、
ギィ!と叫ぶ戦闘員を使って世界征服をたくらむとか。

サードインパクトにより人類補完計画を完遂して、
全人類を一個の生命体とすることをもくろむとか。

註)このあたりは、アニメネタなので知らない方は申し訳ございませんm(_ _)m

その成果や結果は、志や考え方がマイナスならば。
限りなく、巨大なマイナスとなってしまうわけです。

だからこそ。志や考え方が大切で、稲盛さんもJALの再生を引き受ける時に。

「航空業界にはズブの素人、JALのような官制企業は再生ができない、難しい、
だから晩年を汚すようになると周囲からコンコンといわれて、年令的にも高齢で、
スキルも低ければ、意欲も低い、そんな状態の中で、ただ一点、
JALの再生の話に、称賛を得たいとか、足跡を残したいたいなど、
私心はないか?と自分に問いかけた結果、私心もなく、日本経済に与える影響、
リストラを終えてなお1万人もいる社員や家族の生活、これらを破綻から守る、
というこの一心でJAL再生の話をうけることにした・・・。」

という志で受けたといいます。

才能やスキルが低くても良い、情熱や意欲が低くいとしても。
志や考え方は高い、または高めるようにベストをつくす。

そうすれば、低い才能やスキルは、家族や友人や周囲の誰かが。
アイツは何もできないけど、アイツの考え方には賛同できると助けてくれる。

情熱や意欲は、いつしか志や考え方に惹かれて人が集まっってくることで。
身内、会社の仲間、お客さん、観衆などの人たちによって自然と高まってくる。

そう。リーダーとかオリンピックを目指す選手ではないけれど。

自分のあり方、自分という一人の人間の生き方には。
志や考え方ありきであり、ある意味でその一点につきるかもしれませんね。

それが自分の人生を自分がリーダーとして生きる、
このことで一番に大切なことのように思えました。

ではでは。また。