100年以上も成功者たちが学び続けてきた不変の真理
この言葉は今回ご紹介する本の帯に書かれていたものですが。
みなさんは「中村天風(なかむら てんぷう)」という方の名前や語録を
ネットで目にしたり、本で読んだりしたことはあるでしょうか。
最近では、あの大谷翔平選手が愛読していたと話題になりましたが。
スポーツ界や経済界や政界など様々な分野の著名な方たちが影響を受け、
没後50年を越える今でも数多くの関係書が出版され続けているという
人物です。
私が30才台の後半。
四半世紀、25年前のこと。
青年会議所という団体のプロジェクトで、
生まれて初めて天風師の語録を何冊も読み
こみ、その数年後ある方のご縁でご本人の
講演が録音されたカセットテープで肉声を
聞いたことがありました。
天風師は若い時、ケンカに明け暮れて。
今でいう正当防衛だったのですが人を殺めることになり。日露戦争では
日本の諜報部員・スパイとして大陸で大暴れするほど武勇のエピソード
に溢れた人物でした。
そんな命知らずの天風師が日露戦後、当時「死の病」としてとても恐れ
らていた肺結核となり心身共に侵されてしまいます。
アメリカやヨーロッパに渡り当時最先端の西洋医学を求め放浪しますが
治りません。とうとうあきらめて、日本に帰国する帰路のインドでヨガ
の聖者と出会い、3年間のヨガ修行の末に「死の病」を克服します。
帰国後は経済界で、銀行頭取や大企業の重役を歴任して名を馳せてゆき
ますが。ある日を境にすべての役職から身を引き、握り飯をもって東京
の上野公園で辻説法に身を投じるといった経歴の方です。
昨年末、実に25年ぶりに天風師の語録本を読みました。
「1日1分中村天風」という本です。
この本は「1日1分」という名のとおり天風師の言葉と共に、
わかりやすい解説が見開きで付いている構成でして。
初めての方でも読みやすいように、天風師の91の名言が掲載
されています。
私は一気に25年前の記憶と共に読み終えて、新たに心に残る
ものや改めて気づいたことがいくつもありました。
きっとあなたの心に響く何かが見つかると思いますので、書店
やネットで機会があれば中村天風師の言葉に触れてみて下さい。